本ブログでは一人の騎手や調教師に焦点を当て、得意とする条件と期待値が低くなる条件についてまとめています。
一流のホースマンといえど苦手な条件は存在します。逆に言えば、知名度・人気が低く実績が乏しい人でも得意な条件が高い確率で存在します。
我々のような馬券を買う立場としては着外に飛ばしたことを責めるのではなく、その人の適性を見極めることが馬券力アップに向けて非常に重要です。
データから意外なポイントが見えてくるかもしれません。基本的には長く使えるデータを紹介しますので、馬券購入時に適宜確認していただき、一つでも皆様の馬券購入のヒントとなれば幸いです。
基本情報
鮫島克駿 騎手は、1996年10月18日生まれの10年目(2024年現在)のジョッキーです。
父の鮫島克也 さんは佐賀競馬の元騎手、現在は調教師を務められています。小さい頃から競馬が身近な環境で育ったそうです。ルーキーイヤーは39勝を挙げ最多勝利新人騎手賞を受賞しました。
GⅠ勝利こそありませんが、一昨年の騎手リーディングは10位、昨年は9位と今後ますますの活躍が期待されている若手ジョッキーです。
今回紹介するデータは2021年から2024年2月までを対象としています。最新のデータが気になる方はご自身でご確認いただきますようお願いいたします。
得意な条件
新馬戦
鮫島克駿 騎手のクラス別成績は新馬戦が最も好成績であり22-32-24-143で勝率10%、複勝率35%、単勝回収値125、複勝回収値107です。
好走率・回収値共に高いということは人気馬では安定した成績を収め、人気薄の馬をしばしば持ってこれているということです。特に1~5番人気でも回収値が共に100を超えているため積極的に狙いたいですね。
キズナ産駒
鮫島克駿ジョッキーがデータ対象としたレース(2021~2024 2月)で最も勝利を挙げている種牡馬はキズナ産駒の25勝で2位のロードカナロア産駒の16勝に大差をつけています。
キズナ産駒での成績は25-18-19-100で勝率15%、複勝率38%、単勝回収値99、複勝回収値85と安定した成績を残しています。
さらに、2・3歳馬に限ると18-9-11-47で勝率21%、複勝率45%、単勝回収値119、複勝回収値97ですので先ほどの新馬戦に強いデータと関連がありそうですが相性が良いことが分かります。
芝の杉山厩舎
鮫島克駿ジョッキーが杉山晴紀厩舎の馬で芝のレースに騎乗した時の成績は5-7-5-25で勝率12%、複勝率41%、単勝回収値128、複勝回収値118と好走率・回収値共に高いです。
杉山晴紀調教師は2023年の最多勝調教師です。鮫島克駿ジョッキーの杉山厩舎への騎乗機会は年々増加傾向にありますので、今後も期待したいですね。
苦手な条件
芝の不良馬場
鮫島克駿ジョッキーは芝の不良馬場の成績がデータ対象としたレース(2021~2024 2月)で0-0-0-12で1度も馬券に絡んだことがありません。
この12頭の中には5番人気以内の5頭を含んでいます。デビュー以来の全成績は1-1-1-26ですので、いずれにせよデビューからずっと苦手にしていることが分かります。
中山重賞
中山競馬場で実施された重賞の成績は0-0-0-10と1度も馬券に絡んだことがありません。この10頭の中には5番人気以内の5頭を含んでいます。
デビュー以来の成績も0-0-0-13ですのでやはり1度も馬券に絡んでいません。
栗東所属ということもあり、関東での騎乗数は少ないです。騎乗経験の浅さから中山競馬場を掴み切れておらず、好走できていないのかもしれません。
ダート長距離
鮫島克駿ジョッキーのダート2100m以上に騎乗した時の成績は1-1-0-20で、勝率5%、複勝率9%、単勝回収値25、複勝回収値41と成績が悪いです。
こちらも5番人気以内では1-0-0-11ですので苦手としていることが分かります。因みに芝とダートの好走率には大差がないため、ダートの長距離を特別に苦手としているようです。
苦手とする条件を総合的に考えると馬のスタミナやパワーを生かす騎乗が苦手なようです。
抽象的なイメージを持っておくだけでも、馬と鮫島克駿ジョッキーとの相性を考える上で役立ちそうな傾向が浮き彫りになりました。
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